合唱祭#5
*01 合唱祭がやってくる
*02 課題決め
*03 不協和音
*04 皆で居残り練習
*05 さあ歌おう
+01 合唱祭がやってくる(銀+新)
「ってわけで、めんどうだけどそういう時期になったから適当に頑張れ。俺も適当に見てるから。気が向いたら」
「オォォォイ!適当にもほどがあるだろ!それでも教師かアンタァァァ!!」
銀八は常に銀さんよりテンション低いと思う。
+02 課題決め
「あー。それじゃー、まず皆で歌う曲を決めんぞー。何か意見があるやつー」
「先生ー『翼をください』とかはどうですかー。俺ァ明日に飛べる翼が欲しいです。短期でがっぽり稼げるバイトって言う翼が」
「却下。俺だって糖分っていう翼は欲しいよ。そういう無難なのはもっとノーマルなクラスがやるから。俺らにそんなん求められてねーから」
「先生ー、それじゃあ俺達がアブノーマルみたいです。取り消してください」
「みたいって言うか、アブノーマルだから大丈夫だ。ノーマルな高校生はマヨを携帯なんかしねーんだよ、大串君。んなことより」
「なるべくインパクトのある奴な。審査員どもの脳髄に刻み込まれそうな印象深い曲にしろー。何か意見のある奴ー」
「はーい、先生。北の国からのテーマ曲『ん〜ん〜んんんん〜ん』ってやってくやつがいいと思います。ハミングだから音を外すやつがいてもわからないネ」
「そうかお前は北海道に行って来い。ハミングじゃ合唱になんねーよ。他ねえか他」
「先生!ここは寺門お通ちゃんの名曲『お前の母ちゃん何人だ』が良いと思いま・・・」
「新八ー、お前は突っ込みなんだからボケなくていい。つーかボケんな。世界観が崩壊する」
「先生ー」
「なんだー、高杉。包帯替えるんだったら保健委員にやってもらえー。どじっこさっちゃんかサド王子の沖田だけど」
「ちっげぇよ!つーか、怖いわそんなん!じゃなくて、翼をくださいなら万斉が伴奏できっから楽だぜー?」
「あ、じゃあそれに決定」
「「「「「早っ!!」」」」」
砂月が行ってた中学では伴奏者のレベルに合わせて曲を決めてましたぜと言う話(えっらい個人的な話だな)この後、万斉は無駄に高レベルのテクニックを披露
+03 不協和音
「・・・何て言うか・・・ねえ?」
「何ていうか・・・アレだよなあ」
「私知ってるネ。こういうのジャイア・・・」
「ストーップチャイナ娘。いくら本当のことでもそういう版権に引っかかるような発言は控えろィ」
「おいコラ総悟!お前、本当のこととか言ったら俺達がごまかした意味がねーだろ!」
「あっはっは、おんしのほうこそとどめをさしちゅうよ。多串君」
「お前もな。坂本。まぁ、こりゃあ俺でもちょっとはっきり言えねえけどよ」
そうして、言いよどむ視線は僕に集中していて僕はため息一つ吐いてこういった。
「お前ら、いっそはっきり僕が音痴だって言えェェェ!何かしんどいわ!気をつかわれるほうが余計にしんどいわァァァ!」
この後、話し合いによって新八は指揮者に変更させられましたとさ(え?童話風のシメ?)
+04 皆で居残り練習
「万斉。万斉。次、渡る世間は鬼しかいねえっぽくやってネ」
「何言ってんだチャイナ!翼をください〜水戸黄門バージョン〜』でやるんでィ」
「ああ、じゃあレディファーストと言うことで渡る世間は鬼しかいねえバージョンを弾くでござるよ。沖田殿、後でもよかろう?」
「イエーイ!万斉はどっかのサドと違っていい奴ネ!大好きヨ!」
「何でィ、こいつのドコがレディなんさァ。女かどうかも怪しいぜィ」
「あ゛?何?喧嘩売ってる?喧嘩売ってるアルか?売ってるなら買うぞコラァ。三割はまけろヨ!」
「二人とも。喧嘩するならキーボードは壊さないようたのむでござるよ。学校の備品故に」
「なぁなぁ、万斉。今キーボード使わんなら猫踏んじゃった弾いてみてええがか?ワシ久しぶりにアレ弾きたい。超早く弾くやつやりたい」
「あ、んじゃ俺エアギターやるエアギター。ヅラァ!箒かせ箒」
「ヅラじゃない桂だ。では俺はドラムをやろう。エアドラム」
「おーい、おめーら練習はどうした練習は」
「先生ー、それじゃあ優勝したらジュースでも奢ってくださーい」
「却下ー。そんなもん俺の方が奢ってほしいっつーの、いちご牛乳奢れっての」
とか言いながら、結局この後「うっせーな!じゃあ優勝したらだぞ!」と約束させられること請け合い
+05 さあ歌おう
「いいかぁ!やるからには狙うは優勝!」
「「「「「おう!!」」」」」
「っし!そんじゃあ3Zの底力を見せてやろうぜ!新八!万斉!!準備はいいか!?」
「ああ、準備完了でござるよ」
「はい!大丈夫です!」
「っし!それじゃあ行くぜ!ぜってー銀八にジュース奢らせてやんぞー!!」
「「「「「おーっっ!!!」」」」」
「・・・銀八先生ー一つ確認したいんだけどイイ?アレ、高杉だよね?あのテンション馬鹿高く叫んでる奴高杉だよね?」
「あーアイツ、昔っから祭り好きなんですよ。顔に似合わず」
「ふーん、でもいいね。なんだかんだいて纏まってるよなあんたのクラス」
「まあ、揃いもそろって負けず嫌いが揃ってますから?俺としては優勝しないで欲しいんですけどねー」
「ふーん」
職員室の冷蔵庫にペットボトルをつめてたくせにと思いながら、服部は3Zの生徒達の合唱に耳をすませた。
この後、銀八が皆にジュースを振舞うことになったのかはご想像にお任せします。
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