「もう助けてやらないぞ!」
そう怒鳴り散らしたはずなのに。





リリィ





「滝夜叉丸君、滝夜叉丸君」
「何ですか?」
「さっきは有難う、助かったよ」

まるで気にしないようににっこり笑う。

「・・・結局は組に助けられたではないですか」
「うん、でもそれまで滝夜叉丸君本当に、俺のこと守ってくれたからさ。お礼はちゃんと言わないとでしょ?」
「護衛だから当然じゃないですか」
「うん、でもあれだけ凄い攻撃だったのに俺のこと見捨てないでいてくれたし。囮もしてもらっちゃったし。それも含めて有難う」
「別に、この滝夜叉丸にとってはタカ丸さんの護衛くらいたやすいことですから」
「うん、火縄銃相手なのに頑張ってた。凄いよね。俺、滝夜叉丸君がいなかったら危なかったよ。さすが優秀な忍たまだよね」
「私ですから。凄いのは当然です」
「あれ?そういいながら顏が赤いよ?滝夜叉丸君」
「気のせいです!当然のことを言われただけなのになぜ私が照れねばならないのですか!」
「あ、照れてたの?へぇ、は組の皆には滝夜叉丸君は性格が悪いって聞いてたけど素直じゃないってことだったのかな。根はいい子なんだね」
「人の話を聞いてください!しかも本人を目の前にいうことじゃありません!」
「怒鳴らないでよ。でも照れてるとこ可愛いね」
「・・・・・・・私は貴方のほうがよっぽど可愛いと思いますが」
「そう?有難う」

そういってこの人は余りに能天気に笑っているので、思いっきり毒気を抜かれてしまった。
なんというか、この人には勝てる気がしない。






昔書いてたソングシリーズ第3段、BUMP OF CHICKEN 「リリィ」より滝タカ。
滝タカ・・・?(しっ、疑問とか口に出すな)
タカ丸参戦により何が助かったって、うちのサイトの4年カプが安定したことですかね。
しかし、タカ受けは自分で書かなくても増えるだろうと思ってたら、全然そんなことなかったことに打ちのめされた覚えがあります滝タカ。
おかしいなぁ、アニメとかめっちゃ受けキャラなのになぁ、タカ丸さん。












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