+++惰弱10題成長庄団編
irony 様からお題を拝借しました
*1 : 「眩しい!ちくしょう太陽め!」
*2 : 「だって疲れるじゃん」
*3 : 「勝手にやって。俺は知らない」
*4 : 「え〜?」
*5 : 「うるさいよ!余計なお世話だよ!」
*6 : 「無いに決まってるでしょ」
*7 : 「やりたくない!やりたくない!」
*8 : 「サボってるんじゃないよ?休憩だよ?」
*9 : 「ちゃっちゃとやってさっさと帰るよ」
*10 : 寝不足によるワールドエンド
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1 : 「眩しい!ちくしょう太陽め!」
「団蔵、また徹夜で帳簿つけ?」
「そうだよ!どうしても2文合わないんだよ、ちくしょう!何で徹夜明けって朝の日差しが痛いんだ?あぁもう、青い空すら腹が立つ」
「疲れているからだと思うよ?体も頭も。寝たら?」
「寝られる状態ならとっくに寝てるよ庄ちゃんの馬鹿!」
「いや、確実に君の方が馬鹿だから」
どんどん庄左ヱ門が酷いやつになっていくな。うちのサイト
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2 : 「だって疲れるじゃん」
「そうだね」
「大体、まだ提出まで時間あるし」
「そうだね。じゃあ選ばせててあげるよ団蔵」
このまま大人しく課題を終わらせて疲れるのと、僕と布団の中で朝まで手加減なしで疲れるのどっちがいい?
「何その究極の二択」
「どっちがいい?」
「・・・大人しく課題をします」
「よろしい」
庄左ヱ門は強気攻めだと思ってますが何か?(開き直り)
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3 : 「勝手にやって。俺は知らない」
「嫌だなぁ、団蔵。僕らは一蓮托生だろ?」
「知りませんわかりません知りたくありません聞いてません聞こえません」
「何と言おうともう、学園長命令だから」
「聞こえません聞こえません、聞ーこーえーまーせーんー。大体俺、委員会終わったばっかりで寝ていないんだぜ?庄ちゃん一人で済ませろよ!」
「嫌だよ。面倒くさい。いいからさっさと行くよ」
「いーやーだー。何でこんな時間から学園長の突然の思いつきに振り回されなきゃいけないんだよー」
「そんなの、この学園に入ってからずっとじゃないか、今さらだろ?」
「いーやーだー!寝ーるー!!」
「はい、じゃあさくさく行ってとっとと帰ろうね」
「いーやーだー」
我侭な団蔵が書きたかったはずなのに、庄左ヱ門の方が目立ってしまった。
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4 : 「え〜?」
「団蔵ごめん!今度の休み先生に頼まれ事された」
「え〜」
「ホントごめん、今度埋め合わせするから」
「う〜、まあいいよ。仕方ないことだし。あ、じゃあ何なら俺も手伝おうか?」
「いや、いいよ僕だけで十分だし」
「でも二人なら早く終わるかもだし」
「いや、大丈夫だよ。僕一人で」
「けど」
「大丈夫、細かいけど単純作業だから」
「・・・うん」
「はい、また団蔵の負け〜」
「つか、あれってさ団蔵だからいいけど女の子だったらふられるよな庄左エ門」
「うん、普通にひどいよな庄左エ門」
「乙女心をわかってないよな庄左エ門。団蔵は乙女じゃないけど」
「お前らそういうことは俺のいないとこで言え!!」
出歯亀していることを隠しもしないは組(というかきり丸と兵太夫)。は組公認というより、隠し事なんか出来ないに違いない。(大笑)
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5 : 「うるさいよ!余計なお世話だよ!」
カッとなって思わずぽろっと出た売り言葉に買い言葉。勢い、そんな感じに喧嘩腰の雰囲気になったせいかこいつも僕の胸倉をつかんで珍しく怒鳴った。
「しょうがないだろ!好きなんだから構いたくなるのは!!」
・・・反則だろ、庄左ヱ門。
団蔵は庄左ヱ門のうかつなところに弱い
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6 : 「無いに決まってるでしょ」
「ひっでぇ、折角俺があげたのに」
「あのねぇ、団蔵。いくらなんでも半年前にくれた花なんてとっくに枯れちゃってるに決まってるだろ?無茶言うなよ」
「ちぇ〜、庄左ヱ門ならまめだから押し花にでもしてくれてると思ったのに」
「何処の乙女なんだよ僕は。それよりもうそろそろ夕食の時間だろ。行くよ」
「あ、待てよ。庄」
そういって、俺の頭をぽんと叩くと本を置いて出て行った。
「ちぇ、素直じゃない奴」
そう呟いて、俺もその後を追いかけた。
残された本には、俺が半年前に渡した桜が押し花にされて小さな栞として挟まれていた。
しまった、庄左ヱ門をツンデレにしたら団庄みたいだ。庄団です。庄団です。
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7 : 「やりたくない!やりたくない!」
「我侭言わない」
「言いたくもなるだろ!大体団蔵のせいだろ!!」
「だから悪いと思って俺が女役するって言ってるじゃん」
「辛いことには変わりないじゃないか!」
「だからさっさとやっちゃったほうがいいだろ!」
「嫌だー!!」
「・・・あいつら、課題なんだったわけ?」
「『商人夫婦。変装とばれないように手を繋いでお茶して帰ってくる』だって」
「いくら課題でもこんなごつい女と夫婦と思われるなんて嫌だー!!」
団蔵の女装は年々似合わなくなるに違いない。(団蔵総受サイトの発言か)
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8 : 「サボってるんじゃないよ?休憩だよ?」
「ふうん、その割には君のと委員会の後輩が君を探してたよ?」
「ん〜、まあ大丈夫だろ。左吉が残ってるし」
「その左吉にいい加減連れ戻してこいって言われたんだけど」
「あ〜、そろそろ限界?」
「左吉の堪忍袋の方が特にね。もう少しわかりやすいところに隠れてあげればいいのに」
「いいんだよ。お前が見つけるんだから」
「団蔵、可愛いこといってごまかそうとしても無駄だからね?」
甘さというものを学んでくれ庄左ヱ門。この後は団蔵を左吉に返してご飯の差し入れをするくらいの優しさを一応見せてくれると信じたい。
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9 : 「ちゃっちゃとやってさっさと帰るよ」
「えー、いいじゃんのんびりまったりそこそこに相手しようよ」
「冗談、そんな暇ないし何より面倒」
「ちぇー、庄ちゃんのいけず〜」
「何いってんのさ大体」
僕は君の喧嘩に巻き込まれる気はなかったんだよ?と、言いながら庄左ヱ門はすごく楽しそうに三人目を地面に沈めた。
暫く庄団を書かないうちに庄左ヱ門が団蔵の喧嘩を止める人だったのが、一緒になって喧嘩する人にクラスチェンジされました。迷惑をこうむるのは伊助とか虎若あたり
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10 : 寝不足によるワールドエンド
「ふぁぁぁぁ」
「するなとは言わないからさ。あくびをするときはせめて手で隠したほうがいいんじゃないかな」
「だって眠いー」
「虫とか入ってくるかもよ?」
「なんだよー。お前のせいだろ」
「そうだね」
「うわ、あっさり!」
「事実だからね」
「何だよー、少しは照れろよー。あー、もう本当やばい。世界が回ってる」
「それなら、少し此処で寝ていけば?」
「んー、いたずらされそうだしなー」
「まぁ、役得だよね」
「え、本気でする気?」
「さあね、心配なら僕の膝あいてるよ?」
「あっはっは、寝ろってか。確かに身動きできないだろうけどな!ある意味拷問」
「失礼だなぁ。人の折角の好意を」
「嘘つき。顔笑ってるぜ?」
「気のせい」
「俺の目を見ていえる?」
「寝不足で大分赤くなってるね」
「うん、もういい。つか、人の了承を得ずに自分の膝に引き寄せんな」
「嫌なら抵抗すれば?」
「したいのは山々だけど眠くて力が出ない。だから此処は庄左ヱ門の策に引っかかってやることにする。お休みなさい」
「素直じゃないね。まぁいいや。お休み団蔵」
眠り落ちる中、いい夢見なよと告げるあいつの声が世界の終わりを告げるように静かに響いた。
10本書いてやっと甘い話。(・・・)砂月さんは睡眠ネタを使いすぎだと思う。
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