君と僕の軌跡

 

 

 

お料理万歳

 

料理を失敗する人間は大きく分けて二種類いる。

一つは、塩少々、酒適量、焼き色がつくまでなどあいまいな分量やきっちりと決められていない焼き時間で記されたところで詰まってしまう人間。

もう一つは、分量を勝手に減らしたり思いついた材料を加えたりして自分なりに変えてしまう人間。

そして、今自分の目の前にだされたのは間違いなく後者の残骸だろう。

団蔵は大きく溜息をつき意を決して目の前の少年に尋ねた。

 

「庄ちゃん、薄荷以外に何を入れたの?このお粥」

「えーっと、胡椒と大根おろしと蓬と生姜と葱とみかんとか、風邪に効きそうなものを一通り入れてみたんだけど」

「・・・風邪が治る前におなか壊すよ」

 

そもそも味見してから持ってきてくれと、団蔵は再び溜息をついた。

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今日の帰り友人に庄ちゃんは料理へたと言うのを力説している間に思いついた話。いや、以前アニメで10目ご飯とか作ってたしさ。あの子。

団蔵は上手いわけじゃないけど可もなく不可もなくそれなりに食べられる料理を作れるし、失敗の仕方も前者なのでアレンジすれば食えなくはない出来のことが多いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

甘やかし 壱式兵太夫VS庄左ヱ門×団蔵の場合

 

「大体兵太夫は団蔵に甘すぎるよ」

「そうかな庄左エ門こそ団蔵に厳しすぎるんじゃない?」

「あんまり甘やかしてたら団蔵が駄目になっちゃうだろ?」

「こんなことくらいで駄目になっちゃうわけありません〜」

「そんなのわからないだろ。じゃあ庄左エ門は土井先生も駄目な大人って思ってるんだ」

「思ってないよ!」

「・・・・あのさあ二人とも」

「何?団蔵」

「何だよ団蔵」

「椎茸ちゃんと食べるからそんなことで大声で喧嘩しないでよ」

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砂月の脳みその大半はこういったあほ話で出来ています。

 

 

 

 

 

 

告白(庄団)

 

「好きだよ」

それは本当に予想外で、そんなことある訳ない人物からの言葉で。

「僕は、団蔵のことが好きだよ」

夢か、じゃなければ冗談かと疑ってしまうような台詞で。

「冗談でもなんでもなく、本当に団蔵のことが好きなんだ」

だけど、抱きしめられて重なった鼓動の速さで嘘じゃないことは明らかで。

「団蔵?」

照れくさくって、顔はあげられそうになかったから僕は背中に腕を回した。

「とりあえずさ」

もうちょっと、こうしていていい?

答えの変わりにもっとぎゅっとされた。

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こんな感じのこっぱずかしい漫画を描いてみたいのですが、画力と羞恥心でかけません。 助けてください。(無茶だ)

あと、身内へ。 もし、なんかの間違いでこれを見たとしてもさりげなく眼を逸らしたりとかしないでください。(じゃあ置くな)

 

 

 

 

 

 

 

休日(庄団)

ぽすん、と胸の辺りに重みを感じて目を覚ました。

何だろうと手探りでどかそうとするとはしっとそれに腕を掴まれた。

びっくりして、横を見るとすぐそばに団蔵の顏があった。

・・・。

・・・・・・そういえば、昨日皆休日で眠れなくって乱太郎たちの部屋に集まってたんだっけ。

そうして結局眠くなってきた人から順々に寝てて、僕も部屋に戻るのが面倒になってここで寝ちゃったんだろうな。覚えてないけど。

そして団蔵も同様に寝ちゃったんだろう。 寝ぼけて僕の腕を掴んだままくうくうと、気持ちよさそうに寝ている。

窓を見るともう、お日様がでてずいぶんたっているみたいだった。

「全く、町に買い物へ行こうって言ったのは団蔵のほうからなんだけどなぁ」

こんなに気持ちよさそうな寝顔を見せられちゃ、起こせないじゃないか。

僕は軽く苦笑して、きっと後で何で起こしてくれなかったんだよーと文句言われるんだろうなと思いながらもう一度目を閉じた。

こんな休みもたまにはいいんじゃないかな。

 

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数分後

「・・・ねぇ、金吾。団蔵と庄左ヱ門って町へ買い物に行くって言ってたよねぇ」

「うん、そうだね」

「起こしたほうがいいかな?」

「うーん、気持ちよさそうだし乱太郎たちもまだ寝ているしやめておいたほうがいいんじゃないかな」

「そっかー。ところでさぁ、金吾」

「何?喜三太」

「何で団蔵と庄左ヱ門手を繋いで寝てるんだろうね?暑くないのかなぁ?」

「・・・さぁ、気にしないほうがいいんじゃないかな?(精神衛生上)それより、喜三太今日はナメクジさんと原っぱへピクニックに行くんじゃなかったっけ?」

「はにゃ?そうそう。早くしたくしなくっちゃ」

そう言って出て行った喜三太の背を見送って、僕は休日早々無意識に当てられるという不運ぶりに乱太郎がうつったかもしれないと溜息をついた。 .

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だってアニメが!アニメが庄団だったんだもん! さりげなく金喜が入っているのは趣味です。

 

 

 

 

 

 

雨音(庄団)   ※雰囲気エロス注意報。そして多分成長版

「宿題は?」

「もう終わった」

「会計委員の仕事は?」

「奇跡的に一文のずれもない」

「掃除とかは?」

「してあるし、洗濯物は乾かないから諦めた」

「あんまり溜め込むなよ?囲碁でも打つ?」

「やだよ、僕が庄ちゃんにかなう訳ないだろ」

「手加減するよ?ついでに6目差でどう?」

「それはそれで腹が立つから嫌だ」

「読書は?」

「僕の国語能力考えて言えよ。それとも読み聞かせてくれる?」

「そういうのは清八さんの役目だろ?じゃあ何がしたい?」

「運動かな、何でも良いから体動かしたい。体がなまって仕方がないし」

「この大雨の中泥まみれになって風邪を引きたいならとめないよ?」

「そうなるの分かってるからしてないだろ」

「そうだね、じゃあわがまま言わないで大人しくしててよ」

「無理」

「即答するなよ。じゃあ、二人で『運動』する?」

「・・・庄ちゃんの助平親父」

「誘ったのは団蔵のほうだろ。嫌なら僕は読書に戻るけど?」

「別に嫌だって言ってない」

「したいともいってないね」

「意地悪」

「今更だね。それでどうして欲しい?」

 

そう言って心底楽しそうに庄ちゃんは笑って僕を引き寄せた。

こんな実は相当の性悪を引き離せないあたり僕はすごく馬鹿なんだろうなと思いながら、僕は黙って抱きついた。

雨音が、少しでもこれから出てしまうだろう声を消してくれれば良いななんて思いながら、僕はされるがまま床に寝そべった。

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この30秒後上がる声が実は関節技の組み手による悲鳴ですとか言ったら何人の人がちゃぶ台を投げたくなるのかなー。(嘘も大概にしておけ俺)

初の黒庄。そしておそらく俺的に表におけるぎりぎりラインに挑戦した庄団。

しかしこいつら結構淡白に事を行おうとしてるなー。まぁ、忍者だしその手の実習はこなしちゃってるくさいのでこの子等はそういうことにどんどこ淡白になってるんだろうなーとは思ってますが。

 

 

 

 

 

 

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